なぜか突然思い出す国語シリーズ

思い出してないからカテゴリ名変えた方がいいかも

はてな匿名ダイアリーより。元エントリが消えているようなので(RSSリーダーで見た)、勝手ながら転載させていただきますね。元増田の方、いつも風流なタイミングでありがとうございます。 山吹の咲きたる野辺のつぼすみれこの春の雨に盛りなりけり (万葉集…

春恒例の短歌シリーズ

これは思い出したんじゃなくて、はてな匿名ダイアリーに書いてあったのを見て「昔習った!」と思い出した歌。 月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして 「月も春も、あの人のいた昔とは変わってしまった、私だけは昔のままの私なのに」とい…

春暁

春眠不覚暁 処々聞啼鳥 夜来風雨声 花落知多少 孟浩然の漢詩。明け方雨音で目が覚めて、もう一回寝て、起きたらものすごく眠かったのでこりゃぴったりだ、と思い出しました。今朝は晴れてないから鳥の鳴く声は聞こえませんが。桜はどうかなー、散ったかなー…

花散らしの雨

と呼ぶにはまだ早いかな。せっかくきれいに咲いていた桜が散りそうな勢いで雨でしたねぇ。去年こんなこと(id:toya:20060402#p1)を書いているので今年も国語系(?)桜の話題を。 願わくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ 正確には「思い出した」の…

飛梅

そろそろ梅って咲くんでしたっけ。梅といえば思い出すのが太宰府天満宮の飛梅。 延喜元年(901年)、従二位に叙せられたが、斉世親王を皇位に就け醍醐天皇から簒奪を謀ったと誣告され、罪を得て大宰権帥(だざいごんのそち)に左遷される。宇多上皇はこれを…

夏の夕暮れ

ちょこっと窓から見える夕暮れの景色がいい雰囲気だったので、ふと「夏の夕暮れ」で終わる短歌がなかったかしら、と思ったら、ふらっと「いずこも同じ」というフレーズがくっついて思い浮かびました。が、正解は、 寂しさに 宿を立ち出て 眺むれば いづこも…

いろいろ間違ってる古典のまねっこ

算術師の、何だかそんなもの - いろいろ間違ってる古典(id:calculator:20060724#1153736864)がものすごく面白いので、私もしてみむとてするなり。私は学生時代に古典が大好きではありましたが、読書量はいわゆる本好きな人たちの半分以下だと思います。し…

番外編

今年初めての(そしてずいぶん久しぶりの)水ようかんを食べていたら、「水ようかんの甘さは舌につめたく」という一節が頭に。小説のどこかだったなぁそういえばとちょこっと考えて、これはすぐに答えが出ました。江國香織「きらきらひかる」だったはず。笑…

枕草子 第一段

携帯メールの返事が書きづらいという悩みに対して、「枕草子を冒頭に少しずつ連載していけば?」という回答が返ってきたのに大笑いし、ついでに思い出してみたら、春の部分だけしか思い出せなかった。 春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、少しあか…

「やわらか」「あをめる」「赤鉛筆を削ってどうのこうの」

最近、短歌やら漢詩やらの一部がぼん!と頭に浮かぶことが多くなりました。なのでシリーズ名をつけてみました。続くのだろうか。 今回は、「やわらか」「あをめる」が浮かんだので、さっそくぐぐったところ、石川啄木の「一握の砂」に収められている短歌でし…

元二が安西に使するを送る

「さらに尽くせ一杯の酒」という言葉が急にひらめいて、こりゃきっと漢詩だと思ってぐぐったら当たり。漢文の時間に習った。 送元二使安西 王維 渭城朝雨潤輕塵 客舎青青柳色新 勸君更盡一杯酒 西出陽関無故人渭城の朝雨 輕塵を潤す 客舎青青 柳色新なり 君…

黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る

美容院に行く前、半端に時間があったのでブックオフをふらふらしていたら、角川文庫クラシックス(だと思うけど、今調べたら違うっぽい……)に、杜甫と李白の漢詩を集めた本がそれぞれ並んでいた。古典が好きだったので、一緒に漢文も好きになって、いくつか…

桜の花の散るをよめる

花びらが風に舞う桜並木を歩いていて、ふと思い出した二首。 ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ 世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 歩きながら「なかりせば」「のどけからまし」「花の散るらむ」しか思い出せなくて、電…