株式会社ネバーラ北関東支社

古本屋で見かけて、なんかタイトルに引っかかりがあるな、と思って買って読み終えた後に記憶をたどったらここでした。

よく感受性が鈍らない若いうちにいろいろな本を読むべき、みたいな風潮というか説というか、があって、いやそんなこと言われても物理的に無理だろと思いつつ、確かにまとまった時間あるのは若いうちだけどそれがわかるのはそこを通過してからであって……とごにょごにょ思っている訳ですが、この本は今読んでよかったと確実に言える。単行本が出た2008年2月でもレビューを読んだ2008年4月でもなく今。

いろいろ大変な時というのはその大変さがいろいろな濃度で、いろいろな角度からやってくるものですが、この本で種明かしを先にされていたら再就職はもう少し先になるかgdgdしていたかのどちらかだっただろうし、もう少し前だったら進退考えてただろうし、もう少し後でも進退考えてただろうし。大変さを大変さとしてわかった今だからちゃんと共感できることもあると思うのです。よい話でした。