終活読本 ソナエ Vol.1

壇蜜さんが表紙の「日本初の終活誌」、終活読本 ソナエ Vol.1を買いました。ええ壇蜜さんにつられてです!がしかし、葬儀学校に通った経歴を持つ立場からインタビューを受けているので、それも楽しみでした。

感想はこんな感じでしたが、せっかく買ったのでもうちょっと思ったことを書いておこうかと。全体的に墓とか供養とか相続について取り上げているのに、冒頭の壇蜜さんインタビューでグラビアっぽく撮影した喪服(和装洋装どっちもある。なぜか浴衣もある)姿はちょっと浮いているというか……いやまあそれはそれでいいんですがターゲット間違えてないかな、というか……。だってVol.2になったら誰にインタビューして誰が表紙になるんですかね。そんなに適性があるタレントさんいなさそう。

あとは割と想定の範囲内で、少子化や「新しい形」を望む人が増えたとかを前提としたいろいろなお墓の形、墓地のあり方(雑誌のスタンスとしてちゃんと供養しようみたいなが多かった)についてのページが多かったです。私は二人姉妹の長女として育ち、もし結婚したとしても必ずしも名字を残さなきゃいけないわけでもなく、結婚してもしなくてもどっちにしても永代供養のことを考えないといけなかったので、インターネットがない頃から永代供養については割と調べていたのですけども(変わった10代だなーとは思う)、その辺が割とすっきり整理されててよかった。死ぬ当事者(?)が「墓なんか要らない」「葬式要らない」って言ってても、まあそう簡単に物事というか世間様はうまくいかないもので、本当に墓や葬式が要らなかったとしてもそんなに簡単に遺志を尊重しまくれないケースが多いと思うんですよねぇ。いやその当事者にはなったことないのでわからないんですけど。なので、可能性としてこういうのもあるよーというのが多少なりともわかったのはよかったです。ちなみに私が若い頃から夫婦別姓に対して賛成派なのは、この辺考えると女の子しか生まれなかった家庭がやたらとその当時の日本では不利だったからです。大変なのは当事者の女性だけじゃないぞ。

相続にまつわる話を、サザエさんの家庭を例にして説明してるのもおもしろかった。なんというかこの辺、親と話しておきましょう(話しづらいけど)みたいな記事はよく見かけるけど、そもそもそんなことすら考えない人というのは割と世の中にいるのだなーと実感したので、こういうので少しでも広まるといいなと思います。犬神家の一族を題材に「遺留分」を説明してるのもよいですね。犬神家の一族、何度も見てるはずだけどいつも結末を忘れてしまう。

季刊誌なので次は秋号。秋号も割とおもしろそうなので、覚えてたら買おうかなーと思っています。