街灯

たぶん何回か過去に書いたと思うのですが(最近こればっかりだな)、道路の街灯が好きです。昼のもいいけどとりわけ好きなのは夜の街灯。オレンジ色の光が暴力的に好きです。赤いテールランプと暗闇とオレンジ色の街灯の組み合わせはたぶん毎日見ても飽きない。

ちょっと前に書いた134号線の思い出の中にある、小さい頃の夜のドライブで強烈に刷り込まれたのだと思います。たぶん横浜横須賀道路とか国道1号とかその辺。自分では車を運転しないので、最近はもっぱら新幹線の帰り道に楽しんでいます。米原〜京都〜大阪や、宇都宮から上野にかけてとか。あとは京都競馬場から帰る京阪の中とか。

今住んでいる場所の近くには阪神高速が通ってまして、当たり前ですが夜になると街灯が点きます。「萌え」よりもっと強烈な何かを街灯に感じてしまうので、最近ついつい写真を撮ってしまい(一応毎日見るのに)、似たような写真が携帯百景にちらほら。

携帯百景(ケイタイヒャッケイ)

雨が降る中窓越しに見た桜のピンクや、雨粒が散らばったフロントガラス、広大な田んぼ、折り重なる山々、杉並木、上り坂を上り切った後にぱっと視界が開けるベイブリッジ西湘バイパス、どこまでも続く関越トンネルとそこを抜けた後の雪景色、真っ白に染まったスキー場などなど、車から見る風景はどれもなんとも表現できない心地よさを伴う(目的地とは全く別の)思い出なんですが、それらとはちょっと違う、まさに“暴力的”に好きだという感情を呼び起こすのが街灯なのです。自分で運転して見に行けばいいんですけど、誰かの運転する車の助手席で車窓を見るのがまた大好きなので困ったものです。