あの頃の未来に僕らは立っているのかな

今日、退職手続きに関するメールが届いた。退職日と最終出社日も決まった。11月の後半から私は生まれて……というより社会人になって初めての無職生活に入る。専業主婦という肩書きがないこともないけれど、旦那と同居するにはまだ間があるからやっぱり無職だなぁ。

10年前の私は、今のこの状況を予測していただろうか。「女性」という型にはめられることを嫌い、母親の教育+自分の考えで「自分はずっと仕事をして生きていくんだ」と信じていたあの頃。そんな私が、旦那の出身地に、旦那の転勤という形で移り住む。生まれ育った鎌倉を遠く離れて。

この10年で自分は丸くなったと思う。攻撃的な部分がなくなり(もう少し穏やかな表現を使えば「とんがったところがなくなり」)、考え方も柔軟になって、よく言えば大人になり、悪く言えばひよった。その一方で、ひょんなことから自分を長いこと支配していた「呪縛」から逃れて自由になり、我慢しないことも覚えた。トータルで見ていいんだか悪いんだかわからない。とりあえず何とか後悔しないような方向に進もうとは考えてきた。

その結果が、行き着くところがここだったのか、ここからさらにどこかに向かうのかもよくわからない。

「退職願」と題されたWordのファイルを見ながらちょっとセンチメンタルになってみたりして。