「なぜ夫について大阪に引っ越してくる気になったのか」

……だったっけかな。雑談の最中にそんな話題になりまして、「仕事を辞めてまで大阪に来たのは?」と聞かれ、うっと言葉に詰まってしまい、だったらブログに書いてくださいよ!と要望を受けたので応えてみるよ。詰まったのはあまりにもたくさんの要因が積み重なったせいなので答えづらい訳じゃないよ!

夫とは結婚に至るまで5年ちょいの交際期間があったのですが、2人とも「結婚」が現実味を帯びておらず*1、私たちより後に付き合い始めた人*2がどんどん先に結婚してゆき、「まだなの?」と聞かれまくっておりました。交際期間中に、夫から将来は出身地である大阪に戻ろうと思っていることを聞いており、私は生まれも育ちも思い切り関東なので将来的に大阪に行くことになるというのに躊躇いがありました。というか神奈川ラブでした。何回か大阪に行く機会があって、夫の実家周辺を中心にいろいろなところに連れていってもらい、夫は夫なりに大阪を説明しようと試みていたのだと思います。実際にライトなところ*3もディープなところ*4も行って、そういう部分に今実際に自分の興味が向いているというのはありがたいことです。

なんかこのペースで書いてると終わらん。ちょっと速めます。

いろいろあって*5結婚するのですが、結婚を決めた時点では、大阪に行くことはかなり先の話だったんですね。しばらく東京で暮らして東京で拠点を作っていくつもりだったし。

ただ、結婚を決めた段階で、これは全く私個人の考え方なんですが、別に生まれ育った土地に拘るほど自分の人生ってご大層なものか?というコペルニクス的転回*6を遂げたのです。夫とは真逆だけどそれとこれとはあんまり関係なく、自分が自分の人生にご大層な枷をはめるのが嫌になったというか。うーん説明しづらいな。で、別にいつか大阪に行くくらいいいんちゃう?という気分になったと。自分の親にも「いずれ大阪に行くことになるけどいい?」と聞き、快諾してもらいました。まあ許可をもらうもらわないの話じゃないんですけどね。自分の段階としてね。

そんな時に何かのきっかけで*7大阪に帰った夫が、自分の父親の弱り加減を目の当たりにし、大阪に早いうちに帰ることを決意。いろいろ手を尽くした結果、大阪への転勤が決まります。

遠い将来に大阪に帰ろうと思っていた夫は、親戚からの「早く大阪に帰ってこい」という声に動ずることはありませんでした。が、妻(母親)亡き後の父親がずいぶん身体を弱くしてしまったのを見て、自分自身で帰るという決断をしました。「まあ大阪に行くくらいええんちゃう」というくらいの気分でいた自分も、ついていくことを決めました。……というほど重大な決め方じゃなかったなぁ。

大阪に帰ろう→夫の大阪への転勤が決まった→このチャンスを逃しちゃいけない、っていう方が強かったかもしれません。こういう考え方はちょっとなんですが、年齢や理由を鑑みて転職が難しいのは夫の方だったので。また、夫の会社(自分のいた会社でもある)の状況からして、大阪への転勤がそのタイミングで決まったのが奇跡のようだったのです。夫のチャンスと自分のスキルを天秤にかけたら圧倒的に夫のチャンスの方が大きかった。

とまあ回想しまくってみましたが、何が大きかったかといえば、夫の会社の状況を私が知っているというのが一番だったかもしれません。同じ部署だし、上司も同じだったし。ただ、周囲(夫の同僚含む)からは「(関東で育って)大阪に住むなんて考えられない!」という声も多数ありました。でも「toyaさんだったら何とかなるかもね」という意見ももらってました。結果オーライですがやっぱり大阪に来ておいてよかったなぁと思っています*8

しかし。私は大阪に行くことを決めた時点で、「どうしても耐えられなかったら沖縄に逃げ出す」「逃げ出した時点で『ああだめだったんだな』と思ってもらう」というのを何人かに伝えていました! 気持ちに保険かけとくって大事ですねー。今でも「もしもうだめだと思ったら何もかも捨てて沖縄に逃げよう」というのを折々に思い出します。当時はてなブックマークか何かで見かけたブログに「逃げる判断があってもいい」みたいな話があって、それに救われたなぁ。

長い。長すぎる。参考になったでしょうか。ならないだろーなー。

*1:旦那は結婚したがっていたが私が乗り気じゃなかった。その辺の理由もたくさんあるけど今は語るスペースがない。

*2:元々が社内恋愛で、当時社内恋愛組が頻発しまくっていた。私は辞めた後に結婚したのに社内恋愛組にカウントされている。

*3:梅田やなんば、心斎橋など。

*4:動物園前周辺、飛田新地、心斎橋のちょっと裏路地に入ったあたりなど。

*5:この辺も書いてると長いのでばっさり略。

*6:そもそも「結婚」ができた時点でコペルニクス的転回だったと思う。

*7:恥をしのんで旦那に聞いてみたが本人も忘れていた……。たぶん義母の三回忌だと思った。

*8:思い切り今日の話ですが義父が入院して、その直後に一同が集まれたのは大きかった。明日もお見舞い行ってきます。