日記

朝早く起きるのも夜早く寝るのもどっちもかなり苦手なのに、さまざまな手を尽くしてなんとかどちらもこなしている。

何度か書いたけど私の寝起きはめっちゃ悪く、起きてすぐに頭がさめるような体験をしたことがないので、「朝起きてカーテンを開けて光を浴びながら伸びをする」というようなことは絶対にない。眠りが深くて起きないのであればまだ納得もしようものがあるが、そこそこに浅くなって目が覚めてもいい頃だけど起きられない。毎朝基礎体温をはかるようになって数年経つが、目覚ましアラームで無意識に体温計を舌下に突っ込んで数秒(体感)でまた寝落ちて、何度はかってもまともな記録ができないということを繰り返し、今では「無意識に体温計を舌下に突っ込む前に素早く横向き体勢を整えておき、口で体温計を支えなくてもいいようにしてから舌下に差し込み、もし意識を失っても体温計のアラームで意識が戻ることに賭ける」からの「起きたてでしょぼしょぼの目でなんとか数字を読み取り、iPhoneのヘルスケアに数字を入れてまた寝る」というやつでなんとかしている。しているのか? その後に半端にうつ伏せで伸びのポーズをするなどで頭を起こそうとするがあんまりうまく行かず、半ば無理矢理トイレに立つことをきっかけとしてそのままシャワーを浴び(朝風呂派です)、朦朧とした状態で化粧水と化粧下地を塗って髪を乾かす、くらいまでやってからやっと多少しゃっきりする。

夜は今では23時半には布団にもぐっている。かつて、テレホーダイの時間帯をフルに活用しながら社会人をやった頃からずいぶん遠いところに来てしまった。まだテレホーダイ開始から30分しか経っていないというのに。深夜番組には面白いものがあるというのに。そして「寝る2時間前にはスマホを見ないように」などは既に試していて効果はないことを体感している。少なくとも私には。プルーライトをてっかてかに浴びながら眠くなるギリギリまで画面を見ることがほとんどだ。幼稚園の頃は2時まで起きていたし、小学生の頃は9時に布団に入って2時間ほど全く眠れずに過ごすのがしょっちゅうだった。たぶんその反動で布団の中でギリギリスマホスタイルになったんだと思う。もちろん寝つきが悪すぎるという理由で病院にかかり、それなりに薬の助けを得てもいる。たまに「今日めっちゃ眠いから薬なしで寝てみるか」と試すことはあるが、確実に寝起きに影響する。医師曰く体質なのでしょうがないとのことなので、あんまり気に病んではいない、というか、むしろ眠れなくて困る子供時代の承認を得てほっとした。

こんなにいろいろな手段を講じて睡眠時間を確保しているのは、ひとえに仕事をするためであり、純粋なプライベートの時間は侵食されている。朝早起きして近所をジョギングするような(できるような)体質であれば多少違うのだろうけど、何しろお墨付きの寝起きの悪さだ。時間と手間をかけてでも対策しないと社会人生活が営めない。

……はて、私はなぜ「仕事」のためだけにこんなにもあたふたしているのだろう。とぽつりと考えた。「仕事」を基準に、でしか回らない日常。睡眠時間の確保のために会社をなるべく早く出てなるべく早く寝る。あまりにもそのために動き過ぎてそこに特化した生活になっているため寝坊は滅多にしない。なんだか本末転倒だ。