「あなたはいったいどうしたいの?」

経過観察で通っている病院に行ってきた。そしたら先生にしこたま怒られた。怒られた要因はいろいろあるけど、私が全面的に患者として悪い、という感じだったので大人しく頭を下げていた。あ、そういう先生なのは以前から知っているので特にクレームがあるとかじゃないです(むしろ医師として信頼を置いている)。

とはいえふと振り返ると、本当に自分の体のことを省みる余裕がまったくなく、時間を巻き戻したとしても模範的な患者のふるまいができたかというとちょっと難しい。今日ははたまたま、他のことが重なって「そろそろちゃんとしなきゃなあ」と思えたからリカバリーできた(してもらえた)けど、もしそのストップサインが出なかったら、もしかしたらずっとそのままだったかもしれない。

で、怒られている真っ最中に「あなたはいったいどうしたいの?」と聞かれた。

お医者さんからすればまあそうだろうなと思う。しかしとっさに私が答えたのは「いったいどうすればいいんでしょう……」だった。本当にその瞬間私にはよくわからなかったのだ、病院に行って体をケアすることの意味。基本的に私が持っている病気は閉経しない限りは完治しない。このままぼうっと放っておいてもいいや、と一瞬考えたのも本当である。続く病気ならもう放置でもいいのでは?むりくりお金をかけて対処するのもばからしいのでは?と思ったけれど、医師として真剣に怒ってくれている先生を前にそんなことは言えるはずもなく。

ちょうど少しずつ丁寧な暮らし、ゆとりある暮らし方向について考えなければならんなあ、と思ったタイミングでの怒られの発生だったので、めんどくさいことにも丁寧に向き合わないといけないお年頃なのだろうなー、と思いつつ、そのことが既にめんどくさい。