小さい子にとっての「死」

元のエントリーを読んで「ぽかん」としたのがまず第一の反応で、あとはブックマークのコメントやかえるさんのエントリーを読んだりして、でも全部は全然読み切れてないので第一印象に基づいて書くんですが。

1歳の時に祖父、4歳の時に祖母、10歳の時に曾祖母の通夜〜火葬を一通り体験したので、思い出話。

3回とも田舎で行われたからなのか宗教上の話なのかよくわからないけど、お骨を拾う作業(?)は近い親族は全員やることになっていて、私も小さいながら箸を持って父親か母親と一緒にお骨を持ち上げて骨壺に入れたのを覚えている。さすがに1歳の頃の記憶はないので2回分か。後から捏造された記憶かもしれないけど、1歳の時も火葬場の近くで走り回っていたのをうっすら覚えている気がするけど自信ない。

もちろん祖母の実の娘である、以前書いた知的障害を持つおばも一緒にやったし、たぶん3つ下の妹にも箸を触らせたんじゃなかったかなー。とにかく全員で見送るのが大事、みたいなニュアンスで、形だけでもやらせるというか。

祖母の場合、昏睡状態になって何日か看病する日があって、でもすぐに亡くなって、通夜もお寺での葬儀も参列者にお酌して回る母やおばたちの姿も覚えているし、そのお寺で初めて甘エビを食べてから好物になったし、おじのたばこが手の甲に当たってちょっとやけどしたのも覚えてるし、棺が火葬場の奥に入っていく様子も煙突から出る煙も、控え室で飲んだジュースも、結構細かいところをよく覚えている。こうやって書き出してみると強烈な記憶だったんだなぁと思うけど、実際一大イベントなのだから思い出せてしまう。トラウマとまで行かなくてもインパクトがあってその後何回か夢に出たのは、祖母が使っていた入れ歯がなぜか廊下に落ちていて、入れ歯というものを初めて知った私は怖くて誰にも言えなかった、という一連の流れ。ちょっと大きくなった時に母親に言ってみたら「洗ってお棺に入れるつもりが忙しくて落としてたのでは?」という謎の回答をもらった。納得できん。

「死んでしまったのだなぁ」「焼かれて骨になるんだなぁ」というのはなんとなく納得していたような気がする。

逆に小さい頃に一通り経験したので、今ちょっと自信がないかも。いろんなことを知りすぎてしまった気がする。ここは大腿骨で……とか考えちゃいそう。

で、元エントリーの中に出てくる女の子は、ケアしてもらえていればいいなと思った。「大丈夫だよね?」っていう言葉はちょっと酷かも。大丈夫かどうかわからないし。もう少しきちんと、意味はわからなくても説明してあげたらよかったのになぁ。

(追記)
そういえば18だか19の時だかに縁遠いおばも亡くなって葬儀を体験したんでした。すごい勢いで忘れてた。ごめんなさいおばさん。この時はお骨どうしてたんだろう……。

曾祖母の葬儀の時は、出されたお膳にあったサザエの壺焼きらしきものをこわごわ食べて、サザエって意外とおいしいんだなぁと思った記憶が。食べることしか覚えてないのか私は。