岩手の4高校も必修履修させず 県教委には虚偽報告

必修とされている歴史の授業を選択制にしたため、富山県の県立高校で卒業に必要な科目を履修できていなかった問題で、岩手県でも盛岡第一高(盛岡市)など県立4校で同様の事例があることが25日、明らかになった。一部の高校は入試対策のため4年前から必要な授業を行わず、県教委に虚偽の報告をしていたことを認めている。

教育委員会によると、現時点で履修不足が明らかになったのは、盛岡第一、盛岡第三、釜石南、福岡の計4校。富山県と同様、学習指導要領では地理と歴史の計3科目から2科目を選択しなければならないが、1科目しか選ばなかったり、2科目を選んでも必修の世界史を履修しなかったりする生徒がいた。該当する生徒はこのままでは卒業資格を得られない。

一応単位を全部揃えて卒業ということになっているんだから、世界史の授業をやって「内職するも寝るも自由!」と先生が宣言するのじゃだめなのかな。求める科目の授業じゃないからだめか。

2年次も3年次も社会科2科目やらなきゃいけなくて覚えるのにひーひーいったり、国立文系コースを選んだら微分積分・確率統計までやらなきゃいけなくて「インテグラルって何?」状態に陥ったりしたなぁ(遠い目)。とか思ってたら、

僕の通ってた高校がそうだったが、高校入学当初から大学受験を意識したカリキュラムを組む。1年次から英数では習熟度別にクラスを分け、もっとぶっちゃけて言えば「ハイクラス」と「ロークラス」とに分け*1、進級時には文理・理社選択と成績とでクラス編成を行う。毎朝7時半から全員が補習授業を受け、夏休みもお盆前後の1週間以外、冬休みだと正月直前直後以外は午前中補習がある。補習を受けないという選択肢など、最初から僕らに示されることはなかった。また「補習」時間であるにもかかわらず事実上正規の授業が進められる。 特に3年次では夏の補習は朝から夕方まで、また1週間宿に缶詰にされて1日10時間も勉強させられる勉強合宿もあった。学年末試験は10月頃に終えてしまい、あとは試験対策演習授業一色。センター試験前には、元旦といえど模試受験。模試も学校で代ゼミ・河合・駿台・進研・旺文社と受けさせられる。 これでもいちおう「公立高校」だ。はっきり言って、教養の教の字もない、見事なまでの受験対策プログラムとしての教育だ。おそらく今ではもっと緩くなっているとは思うけれど、地方の進学校系公立高校なんてどこも似たようなもんだろうと思っている。こういう「公立高校」に身を置いていた人間からすると、今回の事件など不思議でもなんでもなく、「なんでこんなヘマやったんだろう」というくらいの感想しかない。 このクラスの公立高校だと、地歴科目を2科目必要とするような東大・京大といったところに進学を希望する生徒はおそらくごくわずかで、大半の生徒は地方国立大に進学するんだと思う。とすると当然、地歴は1科目取っていれば受験には対応できる。学校側としてもそれを十分に理解した上で、おそらく3年次実質的に1科目に絞り込んでいたところを、ここの学校はどういうわけか2年の頃から絞り込んじゃってたんじゃないんだろうか。

長い引用すみません。私の出身校が一応「地方の公立高校(進学校)」だったけどここまでしなかったのは、学校がとにかくお気楽極楽(先生が「自分で勝手に勉強してください」とか堂々と言っちゃう)だったのと、ある程度予備校が周囲に揃っていたから、なのかなー。で、社会科2科目、数学もセンター試験の範囲を超えてたのは、おそらく東大向けのつもりだったんだろうなorz すみません無理です。5秒くらい東大受験考えましたけど。ここまでもし学校側がやったら、おそらく東大合格者数がぐんと伸びるんだろうけど、幸いなことに(残念なことに)そこまでする校風ではなかった、と。そしてだんだんできる人が私立に流れていっちゃうんだなきっと。「現役偶然、一浪当然、二浪平然、三浪唖然」を地でいく学校でした。楽しかったけどね。