結婚式とか

「結婚式やってよかったでしょ?」と、妻がやりたくない結婚式をした後に夫から言われた、という記事を読んで(スマホで書いてるので後でリンクいれます)、どうにももやもやして落ち着かないので、個人の日記レベルで書き散らかそうと思いました。

最初に、結婚式をやることで同意がきちんととれた方はじゃんじゃんやるといいと思います、というのを書いておきます。友人知人の結婚式・披露宴・二次会では存分にお祝いしましたし(人数合わせだった1回を除いて)、どれも素敵でした。

自分はといえば、何度かいろいろなところで表明した通り、婚姻届の提出のみでした。もともとセレモニーは何もしたくないというのは交際期間中に夫となる人に言っていたし、夫となる人も自らの経験を踏まえて披露宴なんてするものじゃないと言っていました(結婚式はあってもいいかなと思っていた)。奇跡的に価値観が合っていた訳です。他にもさまざまな、本人たち以外の事情もありましたし、価値観だけで結果オーライになったんではないですが、どっちかが「実はやりたかった」という話は今のところ出てきていません。

自分の方だけでいえば、毒親ではなかったものの両親そろえるのに難儀する状態だったので、まかり間違って冒頭の記事のように結婚式をする、しかも自分で手配するはめになったら、迷わず何もかも捨てて逃亡していたと思います。何もかも捨てて、は比喩ではありません。結婚すると決めたときも、大阪に引っ越したときも、ちょっといろいろあったときも、本当に本当にだめだったら逃亡してもよい(死ぬよりはまし)、と思っていなかったら、前に進まなかった気がします。意に沿わず決まる結婚式の話はたぶん「本当にだめ」だったはず。記事を読むだけで、結婚式関係について考えた過去の気持ちがよみがえりました。もう10年以上前のことなのに。

結婚式で殺意を抱かずに済む(あるいは出奔しなくて済む)相手と結婚することになって、そのまま無事通り過ぎて、今もその話題でトラブルになることがほぼない、という点においては、私は本当に人生で一番の運をそこに使ったと思うし、夫と夫側の親族に対して感謝しているし、もう二度と起こり得ない奇跡だと思っています。