「パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団&石川直」(指揮:フランソワ・ブーランジェ)を聴いた

8/29(日)に「大改造!!劇的ビフォーアフタースペシャルコンサート〜松谷卓 感動の世界〜」というコンサートをザ・シンフォニーホールに見に行きまして*1、その時にもらったちらしにパリ・ギャルドの来日公演の案内が書いてありました。吹奏楽方面のアンテナはずいぶんさび付いてますが、パリ・ギャルド吹奏楽界で世界最高レベルの楽団なのはもちろん知ってましたし、それが大阪で見られるなら!と大喜びでチケットをゲット。楽しみに楽しみにしてきました。

プログラムは会場によって違うのですが、今回は以下の通り(パンフレットより)。

  1. バーンスタイン:「キャンディード」序曲
  2. ハチャトゥリアンバレエ音楽「ガイーヌ」〜剣の舞、レズギンカ
  3. ラヴェルボレロ
  4. フォーレパヴァーヌ Op.50
  5. レスピーギ交響詩「ローマの松」

全く聴いたことないのは「パヴァーヌ」のみ、演奏したことある曲が3曲、演奏してないけど吹奏楽的に知ってて当然なボレロとローマ三部作、となるとwktkせざるを得ません。興奮&緊張のあまり開演5分前くらいに気持ち悪くなるくらいでした。あほだ。

最初のキャンディードは、高校の時の定期演奏会でアンコール2曲目の曲でした。曲自体も大好きだけど、「ああこれで終わりなのね…!」的思い入れが強く、最後のフレーズは「これで演奏が全て終わってしまうのが寂しい」という刷り込みがされています。序曲なので1番目に演奏されて当然なんですが、1番目なのに「こんな演奏聴けるなんて嬉しい」「自分が演奏した時のことを思い出す」「状況とは全く違うけど『これで終わり感』がある」という様々な感情が入り交じって涙ぐみながら聴いてました。あほだ。それにしてもキャンディードはトライアングルとハープのかっこよさが異常。

剣の舞、レズギンカはパーカッショニストの石川直さんとコラボ。……でも、本当に贅沢者なんですけど、剣の舞はアレンジなしで聴きたかったなぁ。いろいろな太鼓(種類ありすぎてよくわからなかったけど7つくらいあった)の演奏が、ソリストなんで当然だけど目立ちまくって、剣の舞でよーく聴きたいところをもっていかれてしまった。レズギンカは逆に、伝説のリムショットで有名な中央大学の演奏で聴き慣れていたので違和感がありませんでした。いいんだか悪いんだか。

ボレロも石川直さんが参加。こちらは大変真っ当(?)なスネアドラムの演奏です。ソロ・ソリの演奏がすっばらしく上手くて死んだ。特にオーボエ・ソプラノサックス・トロンボーンがすごかったです。演奏後のソリストへの拍手の時に、先ほどの3人への音量がわっと上がったので、みんな同じことを思ったんだなーと嬉しくなりました。なんとなく「誰(どのパート)が最後まで暇そうにしているか」を観察しちゃうんですが、4thホルンとチューバとパーカッション、で合ってたかなー。スコア見たことないのです。

石川さんのアンコール(即興のソロパーカッション。不思議な音がするスネア?)のあと、休憩を挟み、パヴァーヌに。シンプルできれいな曲。

最後はローマの松。デュポン編曲版が有名なのは知ってましたが、そのデュポンがパリ・ギャルド第6代楽長なのを全く知りませんでした。耳慣れていて気持ちいいです。全曲通しで吹奏楽で聴くのは初めてだったかも? わーすっごくレスピーギっぽい!と思いながら最初から最後まで楽しく楽しく聴きました。ここでもオーボエが炸裂してた感が。祭も聴きたかったなー。パイプオルガン演奏も入ってたのですが、残念ながら音を聞き分けることができませんでした。席が上の方だったら違ったかも。「アッピア街道の松」で、“ホールが鳴る”という言葉を久しぶりに思い出しました。本当にホール全体が鳴る感じ。多幸感?ってくらい幸せで気持ちよかった!

アンコールは、ビゼーカルメン組曲」からなんと4曲もw 3曲目で中低音がお休みだったので「これは4曲目あるかも」と思ったらやっぱりありました。

久しぶりに生の吹奏楽の音(しかも世界レベル)を聴いて「♪」な気持ちで帰宅してみたら、「笑ってコラえて!吹奏楽の旅」のスペシャルが放送されてて、ついついヒートアップしてしまいました。毎度のことながら千葉県が激戦区すぎる。いや東京もすごいですけど。権利関係いろいろ大変なのはわかるけど、課題曲終わった後に拍手につなぐ編集は違和感ありありですw でも課題曲だけ紹介された学校も全部上手かったなぁ。すごいなぁ。

*1:感想書かないで終わってしまった……。素晴らしい演奏でした。