書けること書けないこと

22歳くらいの時にweb日記の世界に足を踏み入れてからもう一回り。ブログやらミニブログやらの時代になっても、書くより読む方が好きなのは相変わらずだけど、とりまく状況や環境が変わるにつれて書く内容も読む対象も変わってきた。

いつだったか「toyaちゃんの日記にはいつも体調とか疲れたとかしか書いてない」と指摘されてから、日常をあんまりストレートに書きすぎるのもよろしくないなぁと思い始め、現実との折り合いをつけた内容へと徐々に変化し、書かない・書けないことも増えた。仕事の種類の影響も大きかった。

そして月日は流れ、やはり書かない・書けないことが多いけれど(特に嫁ぎ先についてとか)、ひとつ大きく変わったのは、故郷であるところの鎌倉について割とおおっぴらに書けるようになったこと。最寄りの駅を書いても平気。小学生の頃の思い出を書いても平気。猫は死んでしまったし家族も減った。私が大阪に引っ越したこと(結婚したこと)を知る人は少なく、名字も変わっている。私がどこの誰だったかを示す情報はネット上にはほとんどない。

だからこそ鎌倉を懐かしみ、思う存分書くことができるのだなと、今になってようやく思う。鎌倉はいいところだった。