寺田屋襲撃の扱いの小さいこと! せっかくおりょうちゃん走ったのに! 捨助はうまく仕返ししましたな。そして総司は喀血。結構重要なことだと思うのですが、その後の河合さんの話ですっかり飛んでしまいました。
武田さんの50両から、河合さんも土方さんも源さんも、悪夢にうなされる(そして回想で平畠さんが!)斎藤さんも、博打で負けちゃうサノスケさんもへーちゃんも、思ってもみない方向にどんどん流されていってしまうのがとてもとても悲しい。広島の局長とクマ太郎を放っておいて淡々と進んでいく屯所の様子が寂しい。山南さんの名前を出されて黙り込む永倉さん、自分の役割を悟りきっているかのような、そして実際は行き所のない気持ちを柱にぶつけるくらい悔しそうな土方さんが悲しい。
白装束で飛脚を待つ河合さんと、尋ねられて首を振る平助。介錯に失敗する谷さんをみるみんなの表情。すぐに飛び出そうとした総司と斎藤さん。おまさちゃんと一緒に泣くサノスケさん、後片付けでほうきを折って泣く島田さん。最後の最後の飛脚の鈴。みんなみんな悲しいなぁ。切ないなぁ。
山南さんの切腹*1の時よりもしんとした寂しさがあった。濱口くんの出番*2とかクマ太郎の伏線とか、いろいろ重要なことが盛り込まれてるんだけど、河合さんの寂しさだけが妙に心に残る回だった。
武田さんは切腹に至る経緯に関しては悪役なはずなんだけど、彼に関してもまた寂しいのね。クマ太郎に見抜かれ近藤さんにも見抜かれ、土方さんにも見抜かれ。彼だけを責める気にさせないで終わるあたりがうますぎる。