終わってしまった……。本放送よりはだーだー泣かなかったけど、近藤勇が刑場に連行される時にふでさんとお兄さんが叫んでつねさんがぐっとかみしめるところで、やはりきてしまいました。あとカーテンコール。
2回見たのですが、やっぱり感想がうまいこと書けない。なので、時系列ではなくて登場人物別に書きたいと思います。もういろいろなところで皆さん書かれてますけども。
近藤勇
表情やら目やらでばしばし語りまくってて、香取慎吾が近藤勇になった!と感じました。こういう風に書くとジャニヲタが……って言われちゃうかな。でも多摩編の頃の慎吾ちゃんの演技は、頑張って贔屓目に見ても浮いてる感じはあったですよ。落日編に入ってから本当に怖いくらい変わっていったと思う。
女の子に向かってげんこつを口に入れてみせるところ、連行される時につねさんを少し見るところ(「西へ!」との対ですかね。カーテンコールにも入ってた)、「尽忠報国の士、あっぱれなり!」と叫ぶ左之助に笑うところ、最後の「トシ……」の表情、よかったなぁ。有馬様との会話もよかったなぁ。感想っていうより「よかった」と言うだけになってますね。すんもはん。
土方歳三
為次郎(お兄さんです。栗塚旭さんです*1)の前で子供のような表情をして「土方家に泥を塗るような……」と語り、涙をぽろぽろ流すところが痛々しい。
お兄さんが吟じていた漢詩は、王維の「送元二使安西」(元二の安西に使いするを送る)だったんですね。
渭城朝雨潤軽塵 渭城朝雨 軽塵を潤し
客舎青青柳色新 客舎青青 柳色新たなり
勧君更尽一杯酒 君に勧む更に尽くせ一杯の酒
西出陽関無故人 西の方 陽関を出ずれば故人無からん
高校の古典の時間にやりました。七言絶句。1行目、2行目、4行目で韻を踏んでいるんだった。私、漢詩が結構好きで*2、先生が暗誦させたのもあっていろいろ覚えたつもりだったのですが、すっかり忘れておりました。
総司を見舞った時の「前歯がでかい女は情が深い」発言については昨日ちょいと書きましたけど、表情がやらしいですねー。ほんと変わってないんだな。
島田・尾関とともに戦い続ける土方の部分にはもう改めて言うべきことはない気がします。山本耕史さんの土方、大好きでした。
沖田総司
場面が分断されて出てきて、本放送の時には混乱してましたが、再放送でようやくなんとなくつかめました(なんとなくだけど)。最後に蟻がいた血だまりが日本地図の形をしていたというのは「北海道なのはなんとなくわかる……」程度だったので、ビデオ見返さねばなりません。つらい。
お孝を失った後の総司の表情がつらかった。布団に横たわる総司を上から映してたのがまた……。お孝が刀隠さなければ!と本気で考えたりしました。そういえばいつの間にか「お孝逃げろ!」と呼び捨てになってたんですね。今まで「お孝さん」「あの人」だったので気づかなかった。でもお孝の前歯を見て「かわいい」とつぶやく笑顔が入ったのが救いだったかな。泣きつつも笑ってしまったところ。
斎藤一
徹頭徹尾この人格好いいわー。オダギリジョー(の演じる斎藤一)のファンになる気持ちがわかる気がする。十分格好いいんだから、全然イメージ壊れたりしないから、スマステ出てほしかったな。最後の5回分くらいこの人には見とれっぱなしでした。虎徹を受け取るところやら派手な関所破りをやらかすところとか。
尾関雅次郎
順番ぐちゃぐちゃですね。最後の数回でやっと熊面鯉さん=尾関だと認識しましたすみませんごめんなさい。ところで最後にも「島田、尾関、行くぞ!」と言われてがーっと旗が揚がったはいいけど、尾関さんの顔映りませんでしたね……確か京でも同じことが……。
尾形俊太郎
飯田其祐さん=尾形だと認識したのも最後の数回でしたすみませんごめんなさい。つまり尾関・尾形をごっちゃにしてたのですね。
認識してからというもの、山崎さんが亡くなった時などばっちり存在感があって、振り返ってみると「あああれは尾形だ」っていうシーンも度々ありました。最後の破顔一笑が素敵でした。
原田左之助
楽しいキャラな割にいつも重要なポジションを担う左之助、落書き発見しましたね。「沖田総司」が流れるような筆で彫られているので大変だったんだろうなーとばかなことを考えつつ、きっとこの回をきちんと見た人にとっては恐ろしく感慨深いシーンだったと思われます。私は仕事で見てませんでした。完全版で見るか……。
最後の最後に局長を笑顔にさせてくれました。有難いことです。生き延びて馬賊になってほしいなぁ。
永倉新八
「悪口を言えるのは俺だけだ」は、後の執筆活動への伏線(とは言わないか)ですね。もちろんもう指摘済みですけど。出番少なくてもあの一言がよかった。眉毛くんとの再会は、またまた浪士組の時のを見ていなかったのでよくわからず。
滝本捨助
捨助の殺陣が一番きれいだったとの指摘があったので、改めて刑場入り口での立ち回りみたら、やっぱりきれいですねぇ。最後までかっちゃんのことを思ってた捨助、せめて生き延びてほしかったです。まさか音五郎さんもふでさんもつねさんも、入り口で死んでしまったとは思うまい。あの「完」マークの後を、土方のことよりも心配してしまいます。
勝海舟
野田秀樹さんがこんなにいっぱい最後まで出るとは思わなかった。唇が震えるとか筆が震えるとか細かいところを見る楽しみがありました。土方に旧幕府軍に加わるよう言ったのも厄介払いの一種でしょうけど、ちょっとかってくれてるのかなと嬉しくなってしまったり、やっぱりこいつ食わせもんだわ。
桂小五郎(木戸だ!)
久しぶりに出てきたと思ったら、障子にカーテンつけてじゅうたんの上に畳乗せてる部屋で、オムレツ食べてます。幾松さんがとにかく邪魔だなとしか思えませんでした。あんなにねっとりした演技だったっけ? あれだったらお琴の方がましです。