日記 - 真夏に悪い夢を見る

昨日意を決して人の死について書いたら、今日も訃報があった。しかも、調べてみたら、私が好きで支えにしてた曲を作り出した人だった。私よりずっと若くてずっと活躍している方なのに。なんで。答えがわからない問いをテキストにしたところで何が表現できるのか、とは思う。でもなんで。って思っちゃうよね。どうしても。

この年になると割とカジュアルに訃報が身近になってきて、それは知り合いが死ぬとか生きるとかじゃなくて（もちろんそれもある）、ふと急な階段で足がもつれた時とか、以前よりずっと水がうまく飲めなくなっていることに気づいた瞬間とか、そういうこと。すぐそこにあるもの。隣り合わせとか背中合わせとかよく言われるあれです。

だから一瞬「なんで」と思った後に、いや、なんでも何もないよな、そういうことってあるよな、って思おうとする自己防衛反応が起きる。どんな形の訃報でも。

ここまでが長い長い前振りです。

それでも、その人の作品で怒りとか苛立ちを紛らわせた日が何日あったか数え切れない。目に見えなくても役に立つものを作り出す人の死に「なんで」って言いたいのです。無駄なことを一緒にしようよって書いたじゃない。あの頃の僕らを思い出せ出せ勿体ぶんな。どうにかなるさ人生は。