15年の胆力

大事MANブラザーズバンドの「それが大事」の歌詞をぐぐって調べようとしたらこうなった。

負けない事 投げ出さない事 逃げ出さない事 信じ抜く事
駄目になりそうな時 それが一番大事
負けない事 投げ出さない事 逃げ出さない事 信じ抜く事
涙見せてもいいよ それを忘れなければ

おまえ何様やねん、とお思いの方、ツッコみたい方、いらっしゃると思いますが、私も同感です。基本的にはどうしても逃げないといけない時は逃げた方がいいし負けてもいい、負けるが勝ちっていうことわざあるじゃん、っていう派です。ということをエクスキューズとしてまず書きます。

あと3ヶ月で今の会社に入って15年が経ちます。まじかよ。一般的なこれまでの日本社会としては普通の年月ですがITベンチャー的にはだいぶ長い方ですね。

もちろん順風満帆でやってきたわけではなく、山あり谷あり、どなたでも同じことと思いますが、くじけそうな時もあれば実際にくじけた時もあるし、調子がよかった時もよくなかった時もあるし、5勝5敗5引き分けくらいの気持ちでいます。会社の業績とは別軸で、個人としてはとんとんくらいでまあまあいい方なんじゃないかなと思っています。そうでないと長いことやってられねえ。

ひとつの会社に長く勤めることに逡巡がないと言い切れるかというと言い切れません。ただ、新卒入社した会社が5年ちょい、次の2~3社目がそれぞれ1年半前後という感じで、ややジョブホップ気味だった身としては、なるべく根気よく長く勤めようと考えてきました。いろいろ話を聞いてもらってる夫いつもすまん。そして新卒での就活でめちゃくちゃつらい気持ちになったので、「もうあんまりそういうことをすすんでしたくはないなぁ」というずぼらなマインドもあることは否めません。

やや過ぎた言い方になりますが、「長く勤められる会社なんだよ~~~」というのを示していけるようでありたいと今では思っております。この話を同僚とした時に「1ヶ所にとどまるのもそれはそれで胆力が必要なんだなと思います。環境を変えていくのと使う筋肉が違うっていうか」という同僚からの発言があり、確かに本当にそれはそうだなと思います。

一方で私の属性として「いろいろなことに好奇心を持つが飽きっぽい」というところもあり(これはまた別の同僚から別の話題で言われてなるほど確かに、となった)、飽きっぽい自分でも社会人をひとところで15年続けてきているというのはまあまあいいことなんではないかなと、そういうふうな解釈に置き換えるようにしました。

趣味関連であれやこれややって増える一方なのは、どちらかというと「興味を持ってその後熱は多少引くけど執着心がすごい」という感じで、執着心の強さはどちらかというと自分の弱点なので、克服したい。仏教の「犀の角のようにただ独り歩め」という言葉がとても好きです。