1ヶ月あいてしまった。体調はあんまりよくないですが元気に(?)過ごせています。ほんとに新型コロナウイルスかかりたくない……体験記とか読むとつらい……。
第4回ABEMAトーナメントを見ながら、[B! 増田][将棋] toyaのブックマークを眺めていました。増田の将棋解説は面白いものが多くて勉強になります。私が将棋観戦を始めたのは木村一基九段と藤井聡太二冠が対戦した棋聖戦なので、木村一基九段のことを書いたこの匿名ダイアリーは何度読んでもじんわりと感動してしまいます。
私が好きな将棋漫画「将棋の渡辺くん」の主役(モデル)である渡辺明名人(三冠。称号を正確に書くのむずいな)のことを描いたこの記事も好きです。
この記事の中に、スランプに陥った渡辺先生がご自身のブログに書いた部分が引用されているので、同様に引用します。
竜王戦のあとに来年は巻き返したい、と言ったもののさらに悪化してる印象で、打つ手が無くなってきた、という感じです。この負けっぷりが一過性なのか、はっきり力が落ち始めてるのかはこの1〜2年ではっきりするんでしょう。前者なのを祈りつつ、打つ手が無い中で模索したいとは思いますが、白星が集まらないことには何が今の自分に合ってる(戦法、取り組み方)のかも分かりません。負けては変えて、負けては変えて、で元に戻る、という負の連鎖が今の状態です。こんな時、将棋にもコーチがいれば、とは思いますが、自分で考えて何とかするしかないんですよね。
A級順位戦最終局、三浦九段戦。 - 渡辺明ブログ
堂々たるタイトルホルダーである渡辺先生と比べるのは本当に失礼なことだと思うのですが、なんだか今の自分と近くて、つい何度も往復して読んでしまいました。この後、元の記事の筆者はこう書いています。
あとは復活のために何をするかである。これは先人の例を見ても人それぞれ違う。風が吹くまで昼寝をするのか、若手に教えを請うのか、主力戦法を変えるのか、生活スタイルを見直すのか。
渡辺明はおそらく変わらなかった。1日8時間のトレーニング。研究、実戦、微調整。体力と体型を維持するためのジョギング、フットサル。息抜きに競馬、漫画、ヨーロッパサッカー。
渡辺明はおそらく変わった。自玉の周りに金銀を集結させる従来の将棋から、全体のバランスを重視する新時代の将棋へ。ソフトとの距離を大きく縮めて。
名人、渡辺明|Calbee|note
自分の仕事人生で編集点が打たれるとしたらどこだったのか、何度振り返ってみてもどうもよくわからないので*1、前向きにやっていかねばなるまいと思っているけども、まあなかなか難しい。年を取るとはこういうことかという気持ちになることもしばしばあります。でも将棋界の話を見ると、ピークを過ぎるといわれる40代からもいろいろなことを迎えて越えていく棋士がたくさんいるのです。将棋界に限った話ではなく、身近なところにもあり得るのに、どうも「詰んでるなぁ」という気分になりがちでよろしくないですね。
あと10日ほどで46歳になります。堂々たるアラフィフです(45歳の今もそうだけど)。46歳を迎えるにあたって考えていることについては別途書こうと思っているのですが、将棋観戦(観る将)という趣味を得られたのは、過去のさまざまな棋士の人生に触れることでもあるので、大変よかったなと思っています。明日からは藤井聡太二冠と渡辺明名人の棋聖戦5番勝負ですね。楽しみにしています。
*1:ひとつだけ思い当たることがあるけれど、不可避だったし、自分がチャレンジを選んだこと自体は偉かったと思っている。が、もっと利己的な動きでもよかったんじゃなかったかなと、振り返ると珍しく後悔している事象ではあった。