日記(主にカツカレーの話)

昨日のバラエティ番組「帰れま10」でつるとんたんのうどんでやっていて、カレーのおうどんよりもかつカレーのおうどんの方が人気だと知ってものすごく驚いた。プレーンなカレーあってこそのカツカレーだと思っていた。

その時ふと「私はひょっとしてカツカレーが好きではないのではないか」という考えが去来。

カツカレーへの苦手意識については自覚がある。小学校の修学旅行の昼ごはんでカツカレーが出て、それが初めてのカツカレーとの邂逅だったのだ。大広間にずらりとセットされたカツカレー。温かいはずがないカツカレー。今よりもずっと好き嫌いが多かった私は「さめかけのごはん」が苦手で、しかも初めて口にしたカレーに乗っているカツは油っぽく、今も苦手な脂身の部分は瞬時に「これは飲み込む必要がある」と判断して深く考えずに丸呑みした。そして丸呑みのせいか慣れない旅行のせいか冷えたカレーのせいか、気分が悪くなってしまった。

それ以来カツカレーはなるべく回避してきたけど、2年に1回くらいはなぜかカツカレーに出くわすことがあった。料理や流通の技術が徐々に向上していったのか、最初の悪印象ほどではない味だった。ただ、カツとカレーのマリアージュを感じるほどではなく、「のせるくらいなら別々で食べたいな」と毎回思っていた。

後にCoCo壱番屋で「カレーにトッピングを合わせる」ことを知ってからも、私はほぼ揚げ物を選択しない。かろうじて許容できるのはフライドチキンだけど、フィッシュフライやカニクリームコロッケでさえのせない。えびやあさりの煮込みがうまい。

そしてうどん好きとしては大好きなつるとんたんでさえ、カレーのおうどんは食べてもかつカレーの方は口にしていないのだった。つるとんたんなら明太子クリームか肉うどんかきつねうどんが好き。揚げ物なら天ぷらのみーーここで私は「カツカレーを食べないのではなく、積極的に避けている」という事実に気づいたのだった。カツもカレーも好きな部類なのに組み合わせるのはいやだ、というなんとも贅沢な話だ。ロースカツはあんまり食べないので(脂身が苦手)ヒレカツならいけるかも?と思考実験したけどやっぱりのせたくない。ヒレカツ単独で食べるか、卵でとじてカツ丼ならいい。なのになぜカレーはだめなのか。だめであることを前提として無意識に振る舞っていたのか。

1日考えたけどやっぱり認めざるを得ない。カツカレーは好きではない。カキフライでもコロッケでも鳥の唐揚げでも、揚げ物はカレーの上ではなく、別で食べたい。約30年の時を経て、やっとわかった。

低気圧の襲来のせいか頭が痛い。