後藤浩輝騎手のメモリアルセレモニーによせて

同世代の方の訃報に接する機会が増えた。昔から「30〜40代になると増える」と聞いていたし、単純に生きる時間が長くなると落命する確率だって上がっていく、というのは分かっている。ただ、ここのところだいぶ重なった。直接の知り合いではない人が。

30代に入ってすぐ、高校時代の友人が病気で亡くなったとき、世界中どこを探してももう二度と会えないのだ、というのがうまく理解できなかった。宗教によっては天国とか浄土とか、この世ではないところで会う機会もあるだろう。でももう本当に、どんなにお金を使って遠くまで行っても会えないし話せない。あれなんで会えないんだっけ?という奇妙な感覚は、あれからだいぶ経ったのにまだある。