鶴岡八幡宮の大イチョウ倒れる 「実朝暗殺の舞台」

昨日知った時には大変驚きました。大銀杏といえば鎌倉市の小学生は皆知っている(というか教えられる)、鎌倉幕府3代将軍の実朝が、おいの公暁(3代将軍頼家の子供)に暗殺された際、公暁が身を隠していたという木ですよ……。小学生の時、静の舞を見に行って、大銀杏の前で写真を撮ったこともしっかり覚えています。歴史のある木でもあるし、鶴岡八幡宮といえば舞殿やら若宮大路(八幡様から出ちゃったな)などもありますが、大銀杏は無意識にセットになっていたように思います。

昨日の報道ステーションでも取り上げていて、倒れている木を映像で見たのですが、なんだか得も言われぬ寂しさが。残念だなぁ。本当に。

ブックマークのコメントでb:id:kokogikoさんが「割れて砕けて裂けて散るかも」と書いているのを見て、これは実朝の和歌だ!とぴんと来てぐぐったら

大海の磯もとどろに寄する波 割れて砕けて裂けて散るかも

が出てきました。実朝は和歌の名人で、歌集「金槐和歌集」もあります。百人一首だと「鎌倉右大臣」ですね。鎌倉の歴史を勉強する時に例として出てきたこの和歌、大銀杏倒壊のニュースでぱっと出てくるのが素晴らしいと思いました。不謹慎ではありますが。

高校時代から古典が好きなんですが、古典ってちょっとしたパズル(ミステリー、謎解き)の要素があって、前に詠まれた歌などを換骨奪胎する、という手法もあるし、連歌みたいなものもあるし、細かいところで呼応させているのがわかるのが大変面白かった記憶があります。まさに古典の楽しさだなぁと勝手に感心してしまいました。