「なんて素敵(すてき)にジャパネスク」などで少女小説のブームを担った作家の氷室冴子(ひむろ・さえこ、本名碓井小恵子〈うすい・さえこ〉)さんが6日、肺がんで死去した。51歳だった。
まだまだ若いのに……訃報を知って耳を疑いました。代表作の「なんて素敵にジャパネスク」も読んだし、「ざ・ちぇんじ!」も読んだし、何より好きだったのは「さようならアルルカン」かな。ずいぶん昔の作品ですが、人間の弱さとか残酷さを描く短編が収められていて何度も読み返しました。集めまくったコバルト文庫はスペースの都合でかなり処分してしまったんですが、「さようならアルルカン」は捨てきれずに今でもちゃんと本棚にあります。ジャパネスクシリーズは友達に借りたか図書館で借りたかしたので手元にはありませんでした。
コバルト文庫がまだ純粋な(というのも変ですが)「少女向け小説」だった頃の代表的な作家でしたよね。ショックです。ご冥福をお祈りいたします。
さようならアルルカン (集英社文庫―コバルトシリーズ 52B)
- 作者: 氷室冴子,こうのこのみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1979/12/10
- メディア: 文庫
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