ドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」最終回を見て昨日書けなかったことを書くよ

既にいろいろなブログで(といっても回りきれてない! 片っ端から見たい気分なんだけど時間がなかった!)語られてますが、「つづく」の文字に「ふざけんなーーーーーー!」とちゃぶ台返ししたくなった私です。ええ昨日は(誰も聞いてない)、次の日、つまり今日早朝から旦那が競馬に行きたいというので、早めに床に入っていたのですよ。部屋の電気消して、23時半に音声絞ってテレビをつけて楽しみに見てたんですよ。どうやって決着を付けるのかなと思って。そしたらつづく、ですよ。広げた風呂敷はきちんと畳めよ! おかげでその後1時間半眠れなくなったよ!

確かに私は飛び飛びにしか見ていなかったし、再放送と合わせても全話は目を通せてないし、見落としたエピソードがあるのかもしれない。でもでもでも、今まで上と下に挟まれる中間管理職としての尾形*1係長と彼が目をかける井上薫、という図式を疑わせるような伏線はなかったと思うし、だいたい井上薫が西島理事官の悪意を察知できたのに、これまで近くで過ごしてきた尾形係長の悪意をまっっっったく察知できなかったというのもおかしい。だったらだいたい井上薫にそんな能力持たせなくてもよかったんじゃん!(スペシャルや映画に向けた伏線かもしれないけど) 一番最後に「活性化している」と診断された後だから察知できた? そんなのを視聴者側が頑張ってこじつけてあげなきゃいけないのか?

おそらく制作にあたって意識されている「踊る大捜査線」は、そういう意味ではとてもわかりやすかった。わかりやすければいいのかというのはこの際置いておくよ! 湾岸署(所轄)の中でも、いずれ本庁に行くエリートのユースケ・サンタマリア(役名忘れた)とひたすら勤め上げた和久さんや今後も現場で働いていくであろうすみれさんとの対比があったし、その所轄と対比される本庁の中でも、出身校が違うというだけで冷遇される室井管理官の話もあって、いろいろな役柄がそれぞれの役割を持っていたはずなんですよー。それが第1シリーズでも第2シリーズでも各種スペシャルでも、出来不出来・好き嫌いは別としてきちんと描かれ続けていた。なのに「SP」は、四係の仲間たちは単なる同僚の域を出ず、尾形係長と井上薫(特殊能力有り)の信頼関係+警察上層部(西島理事官とテロリスト)+それぞれの過去、という形すら一番最後に壊してしまってますよね? 壊して最終回ってどういうこっちゃ? 続きはスペシャルと映画で? そんな傲慢な態度がありますかっ! 私が最後の(はずの)V6「way of life」を聴きながら感じたのは、制作側の壮大なオナニー、「俺たちこんなかっこいいドラマ作っただろ?」っていう不遜な雰囲気だけでした。

新しい意欲的なドラマ、実験的なドラマにすらなれなかった「SP」の主演が岡田准一だったというのが、今はとても悲しいです。すごく期待していたのに。伏線張りまくって張りまくって張りまくって、結局回収できなかったからスペシャル作るよ、映画作るよっていうんだったらもう絶対見ない。映画「陰日向に咲く」の岡田を見て、だめな役どころの岡田もいいよねーってほんわかしてますわ。

あああああいらいらするドラマに成り下がってしまった。真木よう子さんとか公安の田中さんとかよかったのになぁ。今となっては間に挟みこまれるコメディのシーンすら腹が立ちそうです。

*1:昨日やっぱり字が違ってたので修正しました。すみませんでした。