おごられるおごられない

旦那と雑談中、「会社の後輩の女の子(=私の後輩)がおごられなれてない」という話題になった。たまにランチの際に自分が代金を出すと言うと、あたふたして「いやいやいや結構です申し訳ないから」などと反応する人が多いのだという。

旦那の言い分は、先輩だし男だし、黙っておごられてほしい、遠慮しないでほしいという内容で、それに対して私は「部署にそういう文化がないからねぇ」と返した(女性にはごちそうしてもらったことが結構あった)。が、中にはスムーズにおごられたり、欲しいものをさりげなく伝えたりできる人もいる。そういう人は学生の頃からよくモテたり、可愛がられたりしていた強者なのだ(前者の人もモテてはいるけど、社会的関係にある男性に対しては構えがち)。両者の違いは埋まらないんだよねーと言いつつ、昔のことを思い出した。

その昔(20代中盤)、思いっきり前者だった私は、自分は働いているんだし一緒に何かを楽しんだんだったら公平に支払いをしたいのだ、と主張していた。男性の方々はその主張を尊重してくれつつ、おごられることにそこまで構えなくてもいいんじゃないか、とやんわり諭してくれていた。しかし当時の私はそれを受け入れられなかったし、そもそもどう振る舞うのが適切なのか全然わからなかった。言われた意味や男性側の心理がなんとなくわかってきたのは結構最近のことだ。それもはてなダイアリーはてなブックマークを通じて(世界が狭い……)。

おごられておいてもよかった時期をきれいにスルーしてしまったけど、それもそれで悪くはなかった、と思う。若かったなぁ自分、なんて懐かしく思ったりする。

会社の後輩たちもいつか自然におごられることができたらいいな、とは思うけど、これがもし素質の問題だとしたらなかなか難しいんだろうなぁ。頭でわかることとスムーズな実践の間には暗くて深い溝がある。

長い。