司書07年問題:今後5年で半数定年 都立図書館ピンチに

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20061018k0000e040091000c.html

07年度以降に「団塊の世代」の司書が大量に退職する極端な「2007年問題」に、東京都立図書館が直面している。全司書数136人の半数に当たる68人が55〜60歳で、今後5年間で定年を迎える。一方で20代の司書はゼロ。ベテラン司書の持つノウハウが存亡の危機にひんしている。

専門で勉強した者としては、なんだか複雑なニュースです。私が就職活動をする頃って、どの図書館も採用はほとんどゼロ、専門職としての司書すら廃止の方向(事務職と一緒になる)で、司書になりたかったら国立国会図書館の試験を受けるしかないのか?という気持ちでした。国家公務員II種を受けて大学図書館に行く、私立大学の職員試験を受けるという手もあったけど、それだってかなーり難しい。

教育庁社会教育課によると、司書の平均年齢は51.2歳で、7割以上の97人が50〜60代。30代が19人で14%、40代が20人で15%と極端な年齢構成になっている。73年の中央図書館開館に合わせ、就職時期の重なった団塊世代を大量に採用したことからこの世代に司書が集中した。さらに効率化を図るため、図書資料の貸し出しや返却などについて民間委託を進め、02年度以降は司書の新規採用を凍結してきた。

司書を「貸出・返却する係」としてしか考えてないように思えます。日本の公立図書館の質の貧しさは知ってはいますが(実際の司書の方の質が悪いのではなく、日本の中の図書館の位置づけが低い)、ここまでとは。結局司書資格を持つ人をアルバイト・パートで雇ってどうにかするんだろうなぁ。

昔、ライブラリアンになりたいと思っていた頃がありました。司書ではなくライブラリアン。もう無理だなー。