通りすがりのレイディ/そして、星へ行く船

そして、星へ行く船 (コバルト文庫)

そして、星へ行く船 (コバルト文庫)

全5冊の「星へ行く船」シリーズのうち、特に好きな2冊だけ読み直し。レイディの一人称が「わたし」から「あたくし」になっているのはなぜ?と思いつつ(買った当時は特に気にならなかった)、レイディと太一郎さんの年齢をとっくに追い越していたんだなぁ……と感慨深くなった。それより何より、あゆみちゃん二十歳だったのね。若いね……。

主人公の森村あゆみの理想の女性であるレイディ(あゆみちゃんの恋人である太一郎さんの元奥さん)が本当に魅力的に描かれていて、中学生の私がレイディに惚れ込んだのもわかるなぁ、と改めて思う。しかしなぜ太一郎さんには惚れなかったんだろう私。振り返ってみると、新井素子が描く男性にはあまり惚れ込まないような気がしてきた。その代わり女性はみんな好きだなぁ。そういう風に描かれているのだろうか。