主婦と生活

toya2004-08-24

北沢かえるの働けば自由になる日記(id:kaerudayo:20040823#p2)を読んでいろいろと考える。

夢売ってるにせよ、哀しくなるわ。そりゃあ、デパ地下で夕食の買い物はするさ。でも、その買い物は、ハレの日だからすることだ。頭のどこかに金を使う奴=悪って図式があって、倹約と節約、我慢は美。毎日、現実的に生きすぎて、どうしても放蕩を許せない。主婦ってのは、家庭の管理者なわけで、予算の中で、家族の最大幸福を実現しようとする、厳しさ。理解されていないだろうなぁ。この余裕のなさ。

お母ちゃんが作っておいた夕御飯。「もう、外で食ってきたから、いらねえよ」と食わなければ、お母ちゃんがひとりで食べる昼飯になる。「バクバク食って、家でテレビ見てるから、太るんだよ」なんて笑った奴。地獄に落ちろだ。

私の母親は専業主婦なんだけど、そりゃもう本当に涙ぐましい努力をして家計を支えてきた。冷静に考えると泣けてくるくらい。父親は「これだけ稼いできたんだからこんなことくらいできるだろう」という感覚でいるらしいのだが、それは子供が習い事もせず病気にもならず趣味も持たないという前提で、だ。収入が足りないからパートに出ようとすると「家にいろ」と言われるんだと。いったい何時代に生きてるんだと、大人になってから憤慨したものだ。
私が就職して、稼ぎの中からある程度お金を入れられるようになっても、母親は自分のものより家族のもの、自分が食べるものより家族が食べるもの、を優先して買う癖が抜けない。癖と表現しては失礼かもしれない、生活するために必要なことだったんだから。
以前「くたばれ専業主婦」なる言葉が流行った時に、本当に脱力した。てめえがくたばれ、と呪いたかったですよほんと。