恋人はスナイパー 劇場版

http://www.tv-asahi.co.jp/sniper-movie/home.html
出演:内村光良 水野美紀 中村獅童 いかりや長介 竹中直人 田辺誠一 阿部寛
あらすじの説明は難しいのでパス。
ドラマを作りたいという内村さんの熱意から始まった「恋人はスナイパー」が、まさかこんな形にまでなるなんて。最初内村さんが狙撃手という設定に慣れられなかったのに、今じゃ「王凱歌」にきちんと見えてるもんなぁ。
想いは通じ合ってるけど近寄らない近寄れない、という話に結構弱いので、王凱歌ときなこ(水野美紀)との再会のシーンではじーんときてしまいました。途中抱き合う(といっても甘い雰囲気とは程遠い)ところも。ラストは「最終章って銘打ってるのにそんな〜〜〜」……という終わり方。わーん。続編作れ。

特にストーリー後半、超一流のスキルを持つスナイパー・王凱歌が天才の本領を発揮。アメリ海兵隊シールズの銃器を巧みに操る最大の強敵と対峙する<超高層ビルでの最終決戦>では、緊迫した“スナイピング合戦”と“極限のかけひき”がスリリングに展開する。片や、水野演じる女刑事・きなこは、銃撃戦とは一転して、体を張った“カンフーアクション”で難敵に敢然と立ち向かっていく。

この部分がもー、緊迫感あふれるアクションに弱い(今度は本当に弱い)私にはどきどきもんで、たぶんアクション映画を見慣れている方なら普通に見られるんでしょうけども、辛かったです。動悸するし。
テレビ版のおさらいもせず公式サイトも覗かずに観ちゃったので、「いかりやさんって殺し屋だって知ってたんだっけ?」「田辺誠一ときなこは結婚するなんて間柄だったか?」などといちいち考えてしまった……。パンフレットも買ったけど事前には読まなかったし。
最初の舞台が六本木ヒルズだったので「ハリウッドの屋上から狙ってるよ!」「ここいっつも通ってるのに!」なんて頭の中で絶叫。ロケしてるなら教えてくれよ!……しかしロケは真夏とサイトに書いてあった。私が六本木に勤め始めたのは9月から。すれ違わないだろうなぁ、でもあきらめきれんなぁ(ロケ終わってます)。きなこさんが狙撃犯を追うシーンでは、演出の都合でえらく遠回りな走り方をしていたので、「そこだったらエレベーター使った方が断然早いです」と教えてあげたくなりました。
いかりや長介さんの遺作ということで、いかりやさんの演技にも注目していたのですが、やはり声がはっきり出せていないと感じました。かすれて聞き取りづらい部分もあったな。もし生前に観ていたら「がんを患うって大変なことだったんだなー」と思ったでしょうか。亡くなった今観ているからそう感じてしまうんでしょうか。スイカズラの花を買うところ、届いたスイカズラを見る表情が印象に残っています。一番最後の追悼の字幕をしんみり見上げていたら、さっさと幕を下ろした丸の内東映。許さん。
水野美紀さんは痩せて(鍛えたせいなのかな)「キル・ビル」のユマ・サーマンのように見えました。きれいだのう。すごいのう。誉め言葉しか見つからん。
んで肝心?の内村さん。演技をしているところを見ると勝手にこっちが照れてしまうのですが、今回は頭から話に引き込まれたので照れずに済みました。強制収容所(名称忘れた)で賭けパチンコを打つところと革手錠できなこさんと再会するところで「この人いい顔するなぁ」とうっかり思ってしまい、ひとりこっぱずかしくなったのでした。あんなに格好よく撮られると素直に受け止めきれなくて非常に恥ずかしいです(勝手に)。

まだ公式サイト探検も済ませてないうちから長々と書きましたが、テレビ版を見ていなくてもなかなか面白いんじゃないかなーと思います。ちょっと控えめな押しなのは明らかに贔屓目が入っているからです。正直、内村さん観にもう1回行きたいくらいです。わはは。
すんごく端役な割に頑張ってた大沢樹生くんと、追い詰められた審議官役の人もよかったなぁ。なんとなく。