山形由美さんのフルート盗難

フルート奏者の山形由美さん(46)が愛用のフルート2本(計1200万円相当)をJR東京駅のコインロッカーから盗まれていたことが25日、分かった。フルートなどを預けていたロッカーに戻ったところ、鍵がないのに気づき、管理者に頼んで開けたが中は空だった。警視庁丸の内署が窃盗事件として捜査している。

 盗まれたフルート2本はそれぞれ14金とプラチナでできており、価格は700万円と500万円相当。所属事務所によると、山形さんは「商売道具ですから、相当なショックを受けている」という。

 調べでは、山形さんは23日午前11時半ごろ、JR東京駅地下1階にある「びゅう・スクエア」近くのコインロッカーにフルート2本などを預けた。友人と昼食をとり、前日(22日)に行ったコンサートの観客との会合や、楽器店に行く用事などを済ませ、午後9時ごろにロッカーに戻ったところ、鍵がないのに気づいた。管理者に頼んで開けたが、中が空だったため近くの交番に被害届を出した。

 ただ、山形さんがフルートを預けた際、ロッカーを施錠したかどうかは不明。また、施錠した鍵を落としたのか、鍵を何者かに盗まれたのか、も分からない状況だ。所属事務所は「マネジャーにも触らせないくらい大事にしていたもの。鍵をかけ忘れることはないと思うんですが」としている。

 今年はデビュー20周年の節目で、7月に日本ツアー、10月にイタリアでの演奏会を控えていた。この日はオフで、事務所を通じてコメントを発表。「2本のフルートは、どちらも時間をかけて自分の音にしてきており、大きな愛着を持っている楽器です。1日も早く自分のもとに戻り、よい音色を奏でていけることを願っております」と訴えている。

うわ、切るところがなくて全文引用です。
朝からつっこみたくてつっこみたくてしょうがなかったニュース。持ち運べる楽器を持っている方の意見をお聞きしたいくらいなんですが、楽器を普段コインロッカーに入れますか? 私はクラリネット(とっても安いもの、でも当時の自分には高価だった)を持っていますが、重くても邪魔でもコインロッカーに入れたことはありません。安全面で怖いというより、温度調節ができないところに楽器を入れると傷めてしまう可能性がある、と思ったからです。これって木製の楽器の発想なのかな? でもフルートだって音が狂う可能性はあるんじゃないのかな。
まして、プロの「商売道具」で、「マネジャーにも触らせないくらい大事にして」いて、「時間をかけて自分の音にして」、「大きな愛着を持っている」んだったら、誰かと会う時にだってなんだって持って歩けばいいんじゃないのかなぁ? 会う人だって相手がプロのフルート奏者だとわかっているんだし、持って歩いて不都合があるとは思えない。そもそもマネジャーに預けられないものをコインロッカーに預けるところが意味不明。
フルートを専門にしている人はあいにく知り合いにいないのですが*1、バイオリンなら何人かいます。その人たちは、学校で弾く用事があった場合、楽器そのものには触らせてくれても、持ち運びの時は絶対に自分で持っていました。狂言の装束を持っていた人にも、重そうだから持ちましょうか?と言ったら「商売道具だから自分で持ちます」ときっぱり言われてしまいました。
山形さんを非難したいのではなくて、何か裏があるのか?と思いたくなってくるぐらいあまりにも不可解なことが多すぎて、どうしても書きたかったニュースでした。

*1:吹奏楽経験者ならいます。その人たちもそれはそれは大事にしてました。