「若手能」 第十七回能楽若手研究会 東京公演

演目・主な出演者
能 松風(まつかぜ) 浅見慈一(観世流
狂言 吹取(ふきとり) 奥津健太郎和泉流
能 土蜘(つちぐも) 井上貴覚(金春流

「松風」「吹取」は以前観たことがある番組で、「土蜘」は「狂言ハンドブック」か何かの本の写真で見てました。

いつもは(というほど観賞回数が多くないですが)重厚な能に圧倒されて終わり、みたいな感じなんですが、今回は若手の方々が演じられているということもあり、ちょっと身近な雰囲気になったような。そのまんまの感想ですが若々しくて*1、見やすいなぁ、と思いました。初心者にもわかりやすい内容だったからかもしれません。一緒に行ったのが能・狂言初観賞の2人の女性だったんですが、「吹取」で声をあげて笑ってましたし。

「土蜘」は蜘蛛が糸を吐いて抵抗するところが見所なんですが、これは華やかで楽しいなー!と思いながら観てました。基礎知識がなくてもお話がわかるし、何より延々地謡、みたいな部分がないので眠くならない!(ひどい) 恥ずかしながら、初めて転寝をせずに見通した番組となりました。

国立能楽堂の椅子の背面にある説明用の画面、すごーく便利だし見所を教えてくれるし予備知識(人の左側だけに衣をかけると病人だという意味とか)も書いてくれるとっても頼もしい存在なんですが、うっかりするとずっと見っぱなしになりそう。

「若手能」の公演は東京のほか京都、大阪でもやっているそうなので、そちらの公演も今度観に行ってみたいと思います。

*1:決して未熟ということではありません。