子供たちが山車をひっぱったりおみこしかついで通り過ぎたりしてた。なんだか息苦しいものを感じるなぁと思って、それがなぜか考えてみたら、昔同じようなお祭りで山車を引いたことがあったのを思い出した。
父親の仕事仲間の家にちょこちょこと遊びに行っていた小学生の頃、ちょうどお祭りがあるから行ってくれば、と、同じく小学生または幼稚園だった妹と一緒に知らない自治体の集まりに行かされた。その仕事仲間の人のお母さん(私にとってはおばあさんくらいの年齢ですね)は、子供たちはにぎやかなところが好きだろうと思って好意で言ってくれたんだと思うけど、妹は当時私に輪をかけた人見知りで、そんな妹ともともと人見知りな私が全く知らない人たちの中で楽しめる訳もなく、知らない地名の入ったちょうちんや法被の間を右往左往していた。
自治体の人たちは(もう記憶が定かではないけれど)明らかによそ者だった私たちにも、子供たちに配るアイス(ホームランバーみたいなバニラの棒アイス)を分けてくれようとしたんだけど、当時の妹は知らない土地で知らないものを食べるのがとても苦手で、私はバニラアイスが全く食べられなくて*1、断るのがとても大変だった。好意でくれるのに断らなければならないのが苦痛だった。
暑い中、私同様全く楽しめていない妹を連れて歩き回るのが嫌になって、そーっとその自治体の集まりから抜けて、仕事仲間の人の家に戻った。おばさんは「暑いから戻ってきたのね」と言い、父親は「知らない人と一緒にいるのが疲れたんだよな」と言った。わかってるなら止めてくれよーと思ったけどそんな高等な口答えは当時の私にはできず、そのまま昼寝をさせてもらった。この安定しない(不安定、ではない)場所から安定した場所に行きたいと願っていた(つまり寝逃げ)。自宅に戻った時は心底ほっとした。当時の家は私にとって少なくとも安定した場所ではなかったけれど、それでもやっぱり家が一番いいと感じた。
それ以外にもいろいろあまりよくない思い出があったりして、おみこしや山車がからむお祭りはなるべく避けて通りたい感じに。うまく言語化できないんだけど、「ここではないどこか」に逃亡したくなるような気分になる。普通のお寺や神社でやっているお祭りでは何も感じないのに。
*1:今は食べられます。