本を買う人(また)

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私には「気持ちが落ち着かない時にやたらと本を買う」というくせがあり、今日も本を買ってしまっている。大阪でも買ったじゃん!

あともう少しで新しい会社での勤務が始まる。楽しみでわくわくしているというのが紛れもなく本心である一方で、ものすごく当たり前の話なのではあるが、新しい環境への不安もあるし、それは当然なのだ、ということを(半ば意図的に)忘れていた。なじみの本屋さんに行って4冊抱えた時に気がついた。

というわけで仕事にも関連しそうな本を2冊、趣味関連を2冊買った。

街歩きは今後健康のためということを踏まえてやっていきたいという前提で、まずはルートを知るところから。京都や大阪はなんだかんだでよく歩けたので、私の脳内における東京の街の解像度が低いんだと思う。未だに山手線は丸いし中央線は真っ直ぐそれを貫いていると思ってるので……(ヨドバシの古いCMのせい)。

大阪のおいしいものを食べてうろうろした記録

大阪滞在最終日は午前中に用事を済ませたらあとは帰りの新幹線を待つだけとなったので、まずはなんばに移動した。夫が黒門市場へ行きたいというので、なんばから歩いて黒門市場へ。

黒門市場 - 大阪・ミナミ ほんまもんを扱う大阪・浪速の台所!黒門市場から旬の味をご紹介!

東京でいうかつての築地市場のような位置付けだとイメージしてもらえばわかりやすいだろうか。私が大阪に住んでいた13~16年くらい前は、あんまりひとけがなくて、古くから営業しているお店が残っているな……という印象だったのだけど、今回行ってみたら、インバウンド対応完璧な観光地に変貌していた。あまりにも観光客が多くて、立ち止まるのが難しく、写真を撮れていない。立ち食いや軒先で食べられるような海鮮を焼いた香りが漂う中、キャリーケースを引いた人たちが大量にすれ違っていく。私が記憶していたふぐのお店はシャッターが閉まっていた。夫は昔この辺を歩いていた記憶をフルに生かし、ここにしよう、と少し古めのお寿司屋さんに目を付けた。

寿司処 黒門 寿恵廣(すえひろ) - 黒門市場

入ってみればカウンターのお店で(2階もあるらしい)、寿司屋のカウンターに座るのに激しく緊張する私は少し戸惑ったが、もうそろそろ50歳、落ち着いて寿司を食べてもいいじゃないか(人生の経験値が遅い)。というわけで「にぎり寿司盛合せ 松」とはまぐりの赤だしを注文。

お寿司は9貫あったのだけど、あんまりスマホでぱしゃぱしゃやる雰囲気ではなくて……というと誤解を招きそうなのでもう少し補足すると、カウンターで常連さんが楽しげにお寿司を食べていたので、それをスマホのシャッター音で邪魔するような野暮なことをあんまりしたくなくて、最初に出てきたまぐろといかを撮って、あとは淡々と食べていた。

美味しかった。特にいかと、あぶった穴子がとてもよかった。もうちょっとだけ食べたくなって、きゅうり巻きとかんぴょう巻きを半分ずつにしてもらって食べた。これまた美味しかった。あんまり頻繁には来られないけど、大阪に行く用事が半年に1回くらいあるので、それくらいの頻度では訪れたいなと思った。

その後は、料理本といえばここ、の波屋書房へ。公式サイトがないようなので関連記事を貼っておきます。

大阪・波屋書房 料理書への転換が100年の老舗を救った | 日経BOOKプラス
創業大正8年 なんばの料理書専門店『波屋書房』さんをレポート | なんばオリエンタルホテル
時代を駆ける辻馬車が描かれた「波屋書房」のブックカバー | OSAKA NOSTALGIC SOUND TRIP

普通の新刊も並んではいるけれど、店の半分くらいは料理・調理・食べ物の本が占めていて、ジャンル別になっているので、大変楽しい。たぶん普通に3時間くらい居られるレベルで楽しい。しかしお店にとっては迷惑千万な話なので、1時間程度棚をのんびり(内心せわしく)眺めて、3冊本を買った。

金とスペースがあればもっと買いたいと思わせられる本屋さんである。夫はスパイスカレーと韓国料理の本を買っており、その時にお店の女性と「東京から来た」「もともと大阪に住んでいた」話をしていたので、私のお会計の時には「さっき本を買った者の連れでして」という話をして、丁寧にカバーをかけていただいた。店舗経営の本などもふんだんにあるので、興味のある方はぜひお立ち寄りください。

なんばグランド花月2階にある「よしもとおみやげもん横丁」を眺めたり、道具屋筋を歩いてゑびすや金物店を覗いたり(だいたい何かしら買ってしまうので、心を無にして何も買わずに済ませた)、

えびすや金物店-大阪千日前道具屋筋

高島屋大阪店の中にあった大阪万博オフィシャルショップに寄ってミャクミャクさんグッズを買ったり、

お知らせ | 2025大阪・関西万博マスターライセンスオフィス(2025MLO)

地下にあるたこ焼き屋「たこ八難波店」でたこ焼きを食べたりした。安くて美味しいです。

難波店 - 【公式】1979年創業のたこ八|全国へ「職人銅板手焼き・たこ焼」を

梅田のホテルに荷物を預けてあったので、梅田に戻って、よつ葉ホワイトコージKITTE大阪店で「よつ葉の白いパフェ 大阪Ver.」を食べた。

よつ葉ホワイトコージKITTE大阪店

この「白いパフェ」、東京・恵比寿のお店だと「恵比寿Ver.」になるようです。ひどい。行ってみたい。大阪Ver.のパフェの構成はこんな感じ。メニューを撮影したもので、ちょっと画質があれですみません。

そして出てきたパフェはこちら。おいしくてあっという間に食べ終わってしまった。

JR大阪駅から新大阪駅に移動して、お土産物を眺めたり、新幹線の中で食べる晩ごはんを選んだり。大阪を中心に店舗があるパン屋さん「パンデュース」が気になっていたので、新大阪駅の店舗でパンを買う。写真は撮り忘れた……。美味しかったですが、パンって難しくて、お腹の都合により、あれもこれも買って食べ比べるぞ!!ということができない。また別のパンも別の機会に狙います。

PAINDUCE
デ トゥット パンデュース|エキマルシェ新大阪

これで今回の大阪滞在はおしまい。次に来るのは夏頃かな。

どうしても外せない用事がメインイベントになるので、のびのびとした観光というよりは効率を重視した街巡りになってしまうけど、もしタイミングが合えば在華坊さんおすすめ(もはやおすすめというレベルではないのでは?)の本町にある「れだん」にも再訪したい。ランチでしか行ったことがないので。

大阪本町の懐石料理店 れだん

大阪の街を歩いて回顧する

写真は新世界のスマートボール屋さんに貼ってあった貼り紙。一見すると普通の遊び場に見えるから、子供が入っちゃうんでしょうね。100円分しか遊びませんでした。当たる気がしなかった。

あれこれと思い出す発端は、夫による「スーパー玉出のオリジナルTシャツの新デザインのLが欲しい」だった。大阪市の中でも比較的南側に散らばっているスーパー玉出を巡るのは割と大変だ。恵美須店と岸里店に行ったけどなかった。私は激安サコッシュを買った。

これ、どこに持っていくねん。

私が大阪に住んでいた頃に一番助けられたであろうミスタードーナツで休憩をする。2番目に助けられたのはマルビルのスタバで、いつもシナモンロールを食べていた。

近所で一番美味しいお肉のお店は健在だったのがうれしかった。Revoといいます。2回しか行けなかったけど。

岸里に住んだたった1年弱の間に、これでもかというほどいろいろな出来事があって、よくぞここから京都まで通っていたなと思うし、東日本大震災でめちゃくちゃな編成になったテレビでまどマギを床に直に座ってみていたあの頃、東京に引っ越す頃には心身ともにずたぼろの状態だったのを、今でもよく覚えている。荷造りが終わってない状態で行った鳥貴族、引っ越しのトラックが来る3時間前までダンボールと格闘していた日。はてなに勤めた初期の頃の思い出。

その後通天閣近くの、いつも行っているお蕎麦屋さんに向かったら、目の前でのれんがしまわれているところだった。しょうがないので新世界をぶらぶら。私が16年前に住み始めた頃とはだいぶ違っていて、観光客ナイズされた上にインバウンド対応がかぶさって、外国人観光客の大群に押し流されて薄暗いものや小汚いものが消え失せた、という感じの街になっていた。観光客がやたらと写真を撮っていた。日本におけるメジャーな風景ではないんだけど。

ジャンジャン横丁もなんだかきれいになった。昔はジャンジャン横丁を1人で歩くのはなかなか勇気が要ることだったが、今なら歩けそう。

予約なしで「鯛よし百番」に行けるかどうかチャレンジをするために、ずいぶん気を使ったルート選択をした。何しろちょっと路地を入ると、すぐに飛田新地の並びに入ってしまうのだ。お客さんがうろうろしている中で「観光客でござい」をやる勇気は、私には、ない。結局鯛よし百番は開いておらず、ちゃんと予約してから来ようねということになった。

阿倍野の高層マンションの道を抜けて、近鉄百貨店のレストラン街で美々卯。安定安心美々卯のおうどん。天王寺駅を歩いていると大阪阿倍野橋になっちゃうのはどうしてなのか、今でもわからない。

帰りは御堂筋線天王寺駅から梅田駅まで一気に移動。岸里から京都に行くなら、四つ橋線岸里から西梅田、桜橋口からJR京都線へ、取り巻く風景は変わってしまっても身体は覚えている。お疲れだったね自分。いろいろあったね自分。でも岸里のことは便利で穏やかで良い街だと思ってて、もしいろいろな歯車が違う動きをしていたら、私はもう少し違う関わりを持てたかもしれなかった。結局大阪では、夫を介さないリアル友達はできなかった。

ホテルへの帰り道に、ミャクミャクさんのマンホールのふたを撮った。

DAISO 梅田DTタワー店に行ってきた

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2025年1月26日に大阪市の梅田DTタワーでオープンしたダイソーの複合店「DAISO 梅田DTタワー店」に、結果として行ってきました。

「DAISO」「Standard Products by DAISO」「THREEPPY」の3ブランド複合店なんだそうです。……というニュースを、1月後半に関西圏のニュースで見かけていて気になっていました。そしたら今日たまたま通りかかったところにその複合店が!!

一応旅行中(用事があって大阪に来ているので旅行とは言い切りづらい)なのに、2,300円くらい使ってしまいました。なんで私は旅先でPCバッグを買っているんだ。

DAISO 梅田DTタワー店 | 店舗検索 | ダイソー

本当はこちらのガジェットケースが欲しくて、大きなお店ならあるだろうと思って探したのですが、

丸めてバッグにポン。中身もわかりやすいダイソーのガジェットケース | ギズモード・ジャパン

アプリで検索をかけたら品切れでした。残念。どこかで手に入るだろうか。

大阪で観光客になるのは難しい

今日の夜、大阪南港からフェリーに乗るために、大阪に来ている。

(めちゃくちゃな旅の話はまた別途ブログに書くとして)

西日本で天候が悪くなる予報だったので、早めに大阪に着くように新幹線に乗り、遅めのお昼ごはんをどこかで食べようと思っていた。

しかし、JR大阪駅に降り立ってみたら、あんまり大阪名物を食べたいという気分ではなかった。道頓堀今井でおうどんを食べるか、ゆかりでお好み焼きを食べるか、はたまたスナックパークのいか焼きに並ぶか……いずれも旅の始まりというよりは「真っ最中」の食事である。

それならフェリーの中で読む本でも見繕ってみるか(iPadを持ってきているのに)と、紀伊國屋書店梅田本店を小一時間程度ぶらついてみたが、フェリーに乗るために詰めてきた荷物が重いので、だんだん疲れてきてしまった。しょうがないので、お隣のカフェ・ド・クリエでお昼を兼ねて休憩。今に至る。

大阪にあるミニコミ専門書店「シカク」に行ってみたかったのだけど、火曜はお休み。ならばふらりと大阪城でも、とはなりづらいのが梅田の難しいところで、東梅田から谷町線に乗るか大阪環状線に乗るかしないとたどり着けない。先述の重い荷物のこともあるし、また結構冷え込んできているので、のんびりその辺を散歩でも……とはさすがにならない。かつては歩いて谷町四丁目まで行ったこともあるのに。

フェリーターミナルに移動してネットで暇をつぶすにはややもったいなくて、だらだらと梅田近辺でどうにかならないか考えているけど、かつて大阪に住んでいたので赤い観覧車に乗るほどの観光客ではない、されど住んでいた当時の土地勘は失われている、という状況下では、書店とカフェくらいしか行く場所が思いつかない。しかも来週は夫の用事メインで再び大阪に来るのだ。

特にオチはない。本当に微妙な時間を持て余して、カフェでぽちぽちアプリに文字を打ち込んでいる。コーヒーを飲み終わったら、また本を探しに紀伊國屋書店へ向かうだろう。旅先で本を買うのは私の悪癖だが(重くなるのに買う)、ここまで書いてきてもなお、梅田近辺でほどよい観光ができる場所が思いつかない。グランフロントかヨドバシカメラか。梅田でだらっと過ごすのは難しいなぁ。

はてなを退職します

2008年7月に以下の記事を投稿してから16年と7ヶ月の間勤めた株式会社はてなを退職します。本日1月30日が最終出社日でした。

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ご案内

次の会社は決まっていて、2月中旬に入社します。入社後に所属をどのように明らかにするかについてはまだ考え中です。

謝辞

はてなのサービス(はてなダイアリーはてなブックマークなど)のヘビーユーザーだった自分がはてなの「中の人」になるに当たっては、いろいろと不安なこともありましたが、友人諸氏のおかげで、ネット人格も「中の人」人格もうまく運営してくることができました。

入社前からお付き合いのある友人・知人の皆さま、ネット人格のid:toya/@toya、あるいはBlueskyやMastodonなどSNS経由で知り合った皆さま、これまで本当にありがとうございました。皆さまのおかげで今の私があります。今後とも、インターネットで何卒よろしくお願いいたします。続きはWebで!!!

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2025年1月1日

あけましておめでとうございます。旧年中はいろいろとお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ドイツ語の日めくりカレンダーがかわいいという話を以前聞いたことがあったので、同じものかどうかわからないけど買ってあったんですね。それを使う時がきました。

裏側にはドイツ語で教訓が書いてありますが、ドイツ語は全然*1読めないので、Googleレンズで翻訳してもらいました。

いいこと書いてある。今年はもうちょっとこつこつと日記を書いていきたいです。

*1:第二外国語はドイツ語だったはずなのに